ストレスについて学説を提唱した医学者の説によれば、外部から体に傷害や刺激が加えられた時、体内ではそれに抵抗する防御反応が起こります。その反応のことをストレス、ストレスの原因となる刺激をストレッサーといいますが、一般的には双方ともストレスという言葉で統一されています。
ストレスが加わると、視床下部や下垂体、副腎皮質などが連携して体を守ってくれます。しかし、ストレスが強すぎたり長く続いたりして体の耐久力を超えてしまうと、心身が変調をきたしてしまいます。
社会にはストレスの元がたくさん転がっています。倒産、リストラ、離婚、減俸など悲しい出来事から、昇進、結婚、引っ越しなど、うれしいはずのイベントもストレスになります。それらの刺激に心が耐えきれず、うつが誘発されます。
女性の方が男性よりうつの患者数が多い理由のひとつは、ホルモンとの関わりです。女性ホルモンのエストロゲンは、脳の神経伝達物質を通して感情の調節に関わっていると考えられ、体内のホルモン量が変動すると、ストレスに対する抵抗力が低下してしまうといわれています。
女性の体内では、月経によってホルモン量が波のように変化します。妊娠・出産、そして更年期と、分泌量が大幅に変わる時期もあり、これらのダイナミックなホルモン量変動が、女性のうつを引き起こす原因になります。
また、年々変化しているとはいえ依然弱い女性の社会的立場が強いストレスとなり、うつを引き起こすことも知られています。
現代人は、夜更かしや過度の飲酒、偏食、不自然な姿勢でのデスクワーク、感情を押し殺して過ごす社会慣習などで、知らず知らずのうちに体のねじれやひずみを起こしています。
心も体と同様でやはり弱りがち。もろい心身は、ほんのわすかなきっかけで悲鳴をあげ、体や心の調子を崩しやすくなっているのです。